秋も深まり始めた10月下旬。
河川の水温も徐々に下がりつつあり
朝晩の冷え込みが目立つ季節となってきた。
ここ最近は台風に続き雨の日が多く正直降って欲しくないタイミングに
ずっと雨が降り続けていたのもあって思っていた釣りがうまくできず
気づけば10月も残りわずかとなっていました。
この日は朝マズメを狙っていつも通り紀ノ川の堰上へと足を向ける。
この時期は落ち鮎パターン真っ最中と言うこともあって
夜明けより数時間早めにポイントへと入った。
ここは昨年の10月に初めて堰上シーバスと出会った思い出のポイントで
最近はと言うと良くもなければ悪くもない。
前日の雨の影響で少し水量が多い気がするものの
シーバスの付きそうな流れの変化が所々にあって雰囲気は良い。
しかしこの10月だけでも台風と大雨で3、4回も地形が変わってしまった。
今回は川幅も狭まりポイントは絞りやすいけれど魚には常にプレッシャーがかかっていて
うまく口を使わせれるかどうかと言ったところ。
ルアーはストリームデーモン(オリジナルサイズ)で表層を流れる鮎をイメージして釣りスタート。
じっと立っているだけだとじんわりとくるこの冷え込みが秋の深まりと晩秋を感じさせてくれる。
空気の澄んでいる夜空に満天の星空
河口から少し走ると市内とはまた違った雰囲気が楽しめるのもまた良いところ。
辺りは水が流れる音と虫の鳴き声くらいで後は何も聞こえない。
何投くらい投げただろうか?
眠たくて覚えてはいないけれど多分1.2投だったと思う。
自分の立ち位置から少し上手でバシャッ!とシーバスらしいボイルが1発でた。
ちょっと周りの草木が邪魔をして投げにくい場所だったものの何とか良いポイントへルアーが届いたその一投目。
アップに投げたストリームデーモンが水を噛みながらゆらゆらとボイルがあった付近へと流れて行く。
コンッ!小さなバイトが手元に伝わると同時にフッキング
ギュィィィィィ
バシャバシャバシャ!
強い流れの中から水面を割るシーバス。
この時はまだそんなに大きくないと思っていた。
流れに乗られると寄せて来れなくなるかもしれないので出来るだけ強引に足元まで寄せにかかる。
アップで食ったことが良かったのか下流の強い流れに乗られる前にすんなり足元へと寄せて来れた。
ここでチラッと水面に浮かんだ魚体はランカー近い魚。
ここではまだ80あれば良いなくらいに思っていたんだけれど
突然ものすごいパワーで暴れだして
アンタレスのフルドラグをギュンギュン出して行くから
これはヤバイやつだなって思って
すぐにドラグを調整し直す。
釣れた魚のサイズを見た瞬間に慎重になるってやつ(笑)
強い流れの中でも全く動じずに上流を向いて泳いでいる魚体は間違いなくランカーサイズ。
魚に主導権を取られないように常に竿を曲げてプレッシャーをかけつつ動きが弱まったところで一気に勝負をかける。
デカイ!!!
想像していたより遥かにデカイ!
遂にやってしまった
たっぷり鮎を食って膨らんだお腹にこの体高
そしてこのゴツさと言い
全てがパーフェクトなランカーシーバス。
堰上のシーバスと出会ってから約1年…
長いようで短い間だったけれど諦めずに追い続けたからこそ見つけた喜びと感動。
いつかは堰の上でこのサイズをなんて思っていたけれどあまりにも突然でした。
感無量です!!!
最後は優しくリリース。
太くて強い流れの中にゆったりと消えていきました。
ありがとう!
最後に一つだけ言わせてください。
紀ノ川大堰より上流でシーバスは狙って釣れます。
ちゃんとパターンもあって堰のない河川の上流となんら変わりません。
もちろんそうとなれば幻でもありません。
でももう一度だけ言わせてください
幻の紀ノ川純淡水鱸と出逢えた奇跡。
タックル
シマノ ワールドシャウラ 1703R-2
シマノ アンタレス DC MD
シマノ ピットブル4 2号(リーダー40Ibナイロン)
エバーグリーン ストリームデーモン160
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