伝説再び・・・

どうも!RGFのニシモトです。

今回のテーマにある「伝説再び」

一体何のことかと言うと

 

 

今から5年前の8月17日 和歌山市内を流れる土入川でビッグサイズのアリゲーターガーが釣れたと言うニュースをご存知だろうか?

市内で釣りをしている人であれば一度は耳にした事があるかと思いますが、実はあのガーを釣ったのは 僕 ニシモトです(笑)

土入川にガーが居る事は小学生中から知っていたので驚きはしませんでしたが、実際釣り上げてみるとそのデカさにびっくり(笑)

警察まで出動する騒ぎとなったのを今でも覚えています。

※ 和歌山県立自然博物館より引用

全長 135cm             16kg

 

*伝説再び*

 

あれから5年たったある日の事、仕事場に一本の電話が、、その日は僕自身居なかった為後日改めてこちらからかけさせて貰う事に。

翌日電話を掛けてきてくれた方へ連絡すると西本君ガーいてるで!との一報が、、、場所は山の中にあるため池らしく、たまたまその池の水質調査などで訪れて居た方からの情報らしい。

本当にガーがいるなら釣ってやろう!と言う気持ちで一杯だった自分(笑)

翌日、まだ夜が明けない内に現地へと足を運ぶ。

辺りが薄っすらと明るくなり始め池の雰囲気が見えてきた。

何ともガーが潜んで居そうな池にテンションが上がる(笑)

だが姿はまだ確認できない。

どの辺に現れるのかも全く情報が無い中

ガーが現れるのをひたすら待ち続ける。

待ち続けて2時間くらい経っただろうか?

池のほとりにぽつんと座り込む僕に散歩をしていたおじさんが話しかけてきた。

しばらく話をしてこの池にガーって居るんですか?と聞いてみると

あ〜

ガーならいてるで!との返事が。やっぱり話は本当らしく色々と出没するポイントを教えてもらった。

大体日が昇ってから夕方3時ごろまで頻繁に見かけるらしいとの事でまだ早いし一度帰ろうかとも思ったが、やっぱり姿を一度確認しておきたかったのでしつこく待ち続ける。

現地に入ってから3時間くらい経っただろうか?ガーはついに姿を現した。

デカイ!久しぶりに見るガーにしばらく呆然と水面を見続けていた。

直ぐにロッドを手に取りガーの泳ぐ方向へジョインデッドクローをキャスト!

少し早めの可変リトリーブで誘って見ると

消えた!逃げたか!?

次の瞬間、突然ルアーの背後に浮かび上がってくる巨大な影

うわ!追いかけてきた!食え!食え!

あと少しのところで見切ってしまった…

クッソ〜あと少しだったのに。

当然そう簡単に釣れる魚ではない。

午前中は一時切り上げ、午後からもう一度調査へ。

今朝 色々と教えてくれたおじさんも毎日のように朝、夕と散歩をしているみたいでガーに詳しい。

実は結構狙いに来て居る人も多いらしくほとんどの人がラインブレイクしてしまいあげた人は居ないらしい。

少し前もガーの口にブレイクしたラインが伸びているらしくそれにバス狙いのルアーが引っ掛かってファイトしてるところは見たとの事で物凄いパワーでなすすべがなかったようだ。

ここまで周りから狙われているとやはり敏感になり、スレてルアーで釣ることは難しいだろう。

ここからはエサ釣りに変更し、とりあえず現地でエサ調達開始。ワームの切れ端を針に付けて足元へ落とすと・・・

ギルがヒット。ガーには丁度良さそう?いや、小さいか?

とりあえずギルを背掛にして ガーのいる方向へキャスト。

すると、ゆっくりゆっくりとエサの方向へ向かってくるガー。そして、、、ガブッ!とギルをくわえた!

ここからしっかり飲みこましていくのだが、その場で食わずに自分のテリトリーへと泳いでいこうとするガー

このままだと自分の立ち位置にも限界があり、周りの状況を見てもラインは出せない…

仕方なくエサが完全にガーの口に入っていることを確認し、できるだけの範囲を泳がして思いっきりフッキング!!

よし、掛かったか!?

が、残念、あっさりとスポ抜けてしまった。

その後も数回食って来たが、やはりくわえるだけで飲み込もうとはしない。

おまけに使用していたハリスではガーの歯でザラザラになりワイヤー付き仕掛けを投入。

が、またこれも同じく飲み込まない。やはりワイヤーに違和感があるのだろうか。針を一本の物からトリプルフックに変えて見るもやはりガーが嫌がって反応しなかった。

ガーの口の周りは固く中々針が刺さらないのが現状で池の型を考えると飲み込ませるのは不可能に思えた。

ここでガー釣りのためにある人がボートを用意して頂けると言うことで作戦は変わった。ガーがエサをくわえたらボートへ乗り込み追いかけると言った作戦

外国ではこれが通常スタイル。しかしこれまでの間散々狙われて来たガー、ついにエサにまで警戒し出してしまい、打つ手がなくなってしまった。

その後も日にちを開けては様子見に何度も行ったが状況が変わることは無かった。

このままだとどんどん警戒して姿を現さなくなるんじゃないかということで最終作戦へと踏み切った。それはガーが休憩するテリトリーへボートをできるだけ近づけフックで掛けるといった作戦だ。

作戦1日目。モンスター対応のフックを40Idラインに結びつけガーのテリトリーへと向かう。するとガーは探す間も無く目の前に現れた 。

ボートをゆっくりガーへと近づけるそして!パシュ!ギュイィー!!凄まじいパワーでボートの下へと潜り込む。100グラムまで背負えるロッドがブチ曲がりボートが引っ張られる、、、

あまりにもかけた場所が動きにくい場所だったため、ボートを沖へ誘導できずフックアウトしてしまった。掛かり所が悪かったのかもしれない。

それにナイロンラインを使っていた事もあり、フッキングが上手く決まっていなかったのと急な衝撃でラインが伸びてしまった事が原因だろう。

ガーの鱗はガノイン鱗というひし形の特殊な鱗に覆われており包丁などでも全く歯が立たない作りなのだ。

この日バラしてしまって以来やはり姿をくらましたガー、時たま肺呼吸をしに水面へ姿を現わすが、直ぐに沈んでしまう。そんな時、梅雨に入ってから全然まとまった雨が降らなかった市内にも恵みの雨が降り注いだ。

これで水が濁りガーの警戒心も少しはとれるに違いない。

 

*いよいよ勝負の時が迫る*

 

雨後のジメジメとした蒸し暑い気候が辺り一面に広がり、なんだか日本ではない感じがする。

今日こそは、、、

そしていよいよボート作戦 2回目決行!!今回もスタッフの滝本氏にサポート役として乗船してもらい彼には船の操縦を任せた。ガー狙いとは言えいつ現れるかわからないガーをずっとボート上で待つのは退屈なので、その間はバスを狙った。

途中、ガーは姿を現したがフックが変なところを擦ってしまい余計に警戒心を与えてしまった。この後ガーを見失ってしまい時間だけが流れる。

それから1時間、2時間、いや、それ以上たっただろうか?

警戒心を与えてしまった事で、スタッフと今日はもうダメだろうな〜なんて言いながら少し諦めかけていた。

夕暮れへと近づく時間の中で、どこまでも続く青あおとした夏空がそっと微笑むように最後のチャンスをくれた。

ガーは直ぐ近くのブッシュに身を潜めていた。すかさずボートをゆっくりとガーのすぐ横2m近くまで接近させる。掛かって来いやと言わんばかりに逃げようともせずその場にとどまるガー。

 

*いよいよ勝負にかかる*

 

右手でワールドシャウラを強く握りしめた。今日こそは必ず…

そしてガーのすぐ横へフックは沈んでいった。

いっけぇぇぇええーー!!!

絶対に獲る!!そんな思いを込めてロッドを強く煽った。ジッ、ジィィーー!ワールドシャウラがバッド部まで絞り込まれボートが引っ張られる!滝本氏も魚の動きに合わせてボートをコントロール。

結構底まで走ったところで張り付いたように上がってこない。水深はかなりの深さがあり、周りにはラインを擦ると危険な場所が多くロッドのパワーを最大限に引き出し底から引き剥がす。

ファイトから2〜3分以外と早く浮いてきたガー疲れたのか?いや、こいつはこんなもんじゃ無いはずだ!

船を立て直すために気を抜いた瞬間バシャバシャン!!今までにない物凄いトルクでボートの下へと逃げ込む!瞬発的にボートの下へ潜った事でつの字を超えるつを描くワールドシャウラ。周りの根に巻かれないようにリールのドラグを締めこんでいた為、ガーの暴力的な力がロッドに掛かる

やばい!折れる!!!

アングラーが最もヒヤヒヤする曲がりだ。

それでも折れずに耐え続けるワールドシャウラ!!正直バスロッドクラスでここまで耐えれるとは…これが世界中の大型魚と戦ってきた竿なのかと思い知らされた。

普通のバスロッドなら間違いなく砕け散るだろう。

こんなファイトが数分続きついに勘弁したのかようやく大人しくなってきたガー。とりあえずボート内には乗せれないので岸まで引っ張ることに

しかしこのまま針だけだとまた暴れた時にブレイクしてしまう可能性があるためフィッシュグリップで顎を挟む!ドババババ!最後の抵抗を繰り返す。ガーのジャンプで腕が上に吹っ飛ばされた。とてつもないパワーだ。

そのままゆっくりと岸まで運び ようやく陸に上げることに成功!!

岸に上げてみると思ったよりデカイ!

軽くメーターは超えている。

横から見るとあまりデカく感じないが縦に見るとそのデカさ分厚さが分かる。

計測の結果、全長110cm  体重9キロ。前に釣ったアリゲーターガーのほうが大きかったが今回も十分大きなサイズである

ウェイトは思ったり軽かった。

このガーを掴んだ時今までの疲れと喜びが溢れてきた。

言葉に出来ないくらい嬉しい…

この魚を獲れたのも釣るチャンスを与えてくれたのも池の管理者様及び、ご協力頂いた皆様のお陰です!

本当にありがとうございました!!

実に3週間近く通ったアリゲーターガー戦はこうして幕を閉じた。

釣り上げたアリゲーターガーは和歌山県立自然博物館のスタッフの方が現地まで引き取りに来て下さりました。

 

*最後に*

※決してガーを駆除目的で釣り上げたわけではありません。

われわれ釣り人にとっては外国まで行かなくても身近にこんな魚が釣れるっていうのはすごく興味があるし、見つけたからには釣りたいっていうのが釣り人の本心です。でも、やっぱり日本にいるはずの無い魚が日本へ放たれちゃうと生態系が変わってしまうのが現状であり、だからと言って駆除されてしまう魚側も可哀想です。ちゃんと飼い主が最後まで責任を持って飼育してやって下さい。やむ終えず何らかの事情で飼いきれなくなっても川や池へ捨てないようにしてください。

今後もこう言った魚がだんだん身近にならないためにも飼い主一人一人の心がけが大事だと思います。

 

※引用※

日本国環境省は2016年3月14日、アリゲーターガーを含むガー科魚類を特定外来種に指定すると発表した。飼育者の多い動物であることを鑑み、周知のために約2年の猶予期間を設け、2018年4月から実際の規制対象となる。

 

 

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